忙しい日も安心!保温調理でほったらかし、簡単節約ヘルシーごはん
忙しい日でも温かいごはんを諦めない!保温調理のすすめ
仕事や育児で毎日時間に追われていると、食事の準備は大きな負担になりがちです。手軽に済ませたいけれど、家族の健康を考えると栄養バランスも気になりますし、毎日の食費も抑えたいところです。そんな忙しい日々の救世主となりうるのが「保温調理」です。
保温調理は、食材を短時間加熱したあと、専用の調理器や鍋に入れて余熱で火を通す調理法です。火にかけている時間が短い、あるいは全くないため、ガス代や電気代といった光熱費の節約につながります。また、加熱後は火から離れて「ほったらかし」にできるため、その間に他の家事を済ませたり、子供と向き合う時間を取ったりと、時間を有効活用できます。
さらに、じっくりと余熱で火を通すことで、食材本来の旨味が引き出され、調味料を控えめにしても美味しく仕上がります。野菜は煮崩れしにくく、お肉も柔らかく仕上がるため、見た目も栄養も損なわずにヘルシーな料理が手軽に作れます。
この記事では、保温調理の節約・ヘルシー・手軽なメリットと、忙しい日でも簡単に作れるおすすめの保温調理レシピをご紹介します。
保温調理の基本と嬉しいメリット
保温調理は、大きく分けて以下の2ステップで行います。
- 加熱: 鍋で食材と調味料を一度加熱し、沸騰させるなどレシピ通りに火を通します。
- 保温: 加熱した鍋ごと、専用の保温調理器に入れたり、厚手の鍋を毛布などで包んだりして、設定された時間そのまま置きます。
このシンプルな調理法には、たくさんのメリットがあります。
- 光熱費の節約: 火にかけるのは最初だけなので、長時間煮込む料理でもガスや電気の使用時間を大幅に減らせます。
- 時間の節約(ほったらかし調理): 加熱後はコンロから離れて放置できるため、その間に他の作業ができます。火加減を見る必要もありません。
- ヘルシーに仕上がる: じっくり火が通ることで、食材の旨味が出やすくなり、薄味でも美味しく仕上がります。また、野菜が煮崩れしにくく、形や食感、そして水溶性の栄養素もある程度保たれやすくなります。
- 安全: 火を使わない保温中はもちろん安全です。お子さんがいる家庭でも安心です。
- 美味しさ: 硬いお肉や根菜も芯まで柔らかく、味がしっかりと染み込みます。
保温調理器は様々なタイプがありますが、電気式と真空断熱式が主流です。真空断熱式は予熱だけで長時間保温でき、光熱費をさらに抑えられます。
保温調理で簡単!節約ヘルシーレシピ
ここでは、保温調理器を使って簡単に作れる、家族みんなが喜ぶ節約ヘルシーレシピをいくつかご紹介します。
レシピ1:鶏手羽元と根菜のさっぱり煮
安価な鶏手羽元と根菜を使い、お酢効果でさっぱりとヘルシーに。保温調理で鶏肉は骨からホロリと外れる柔らかさになります。
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材料(4人分目安):
- 鶏手羽元:8〜10本 (約400g)
- 大根:1/3本
- 人参:1本
- 生姜:1かけ
- 醤油:大さじ4
- 酢:大さじ4
- 砂糖:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 水:200ml
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作り方:
- 大根、人参は皮をむき、一口大の乱切りにする。生姜は薄切りにする。
- 鶏手羽元は熱湯でさっと茹でてアクと余分な脂を取り除く(省略可)。
- 保温調理鍋の内鍋に全ての材料を入れ、火にかける。沸騰したら中火で10分ほど煮る。
- 火から下ろし、保温調理器本体にセットして蓋をする。2時間以上保温する。
- 器に盛り付けて完成です。
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費用目安: 400円〜600円程度
レシピ2:ミックスビーンズと野菜のミネストローネ風スープ
ミックスビーンズ缶と冷蔵庫にある野菜の半端なものを使って手軽に。具材をたっぷり入れて、これ一品でも栄養満点なスープです。
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材料(4人分目安):
- ミックスビーンズ缶:1缶 (固形量120g程度)
- 玉ねぎ:1/2個
- 人参:1/2本
- セロリ:1/2本 (またはキャベツやじゃがいもなどお好みの野菜)
- カットトマト缶:1/2缶 (200g)
- 水:400ml
- コンソメ顆粒:小さじ2
- ローリエ:1枚 (あれば)
- 塩、こしょう:少々
- オリーブオイル:大さじ1
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作り方:
- 玉ねぎ、人参、セロリ(または他の野菜)は1cm角に切る。
- 保温調理鍋の内鍋にオリーブオイルを熱し、野菜を炒める。玉ねぎがしんなりしたらミックスビーンズ缶(軽く洗う)、カットトマト缶、水、コンソメ、ローリエを加える。
- 混ぜながら火にかけ、沸騰したら蓋をして弱火で5分煮る。
- 火から下ろし、保温調理器本体にセットして蓋をする。1時間以上保温する。
- 保温後、塩、こしょうで味を調えて完成です。お好みで粉チーズやパセリを散らしても美味しいです。
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費用目安: 300円〜500円程度
保温調理を成功させるためのポイントと応用
- 保温前の加熱はしっかりと: レシピで指定されている加熱時間や沸騰の指示は守りましょう。ここでしっかりと加熱することで、余熱調理が効果的に行われます。
- 保温時間は目安: 食材の大きさや量、保温調理器の種類によって保温時間は調整が必要です。煮込みが足りない場合は、再度短時間加熱してから保温し直すことも可能です。
- 密閉性が重要: 保温調理器の蓋はしっかりと閉め、熱が逃げないようにしましょう。毛布などで包む場合も、鍋全体をしっかり覆うことが大切です。
- 食中毒に注意: 調理したものを長時間室温に置くのは避けましょう。保温調理後の料理をすぐに食べない場合は、粗熱を取ってから冷蔵庫で保存してください。再加熱する際は中心部までしっかりと火を通しましょう。
- 様々な料理に応用可能: カレーやシチュー、おでん、お粥、茶碗蒸しなど、時間をかけて火を通す料理の多くが保温調理に向いています。
保温調理でゆとりのある食卓を
保温調理は、忙しい毎日を送るご家庭にとって、時間、光熱費、そして心のゆとりをもたらしてくれる強い味方です。火を使わないほったらかし時間が増えることで、お子さんとのコミュニケーションや、自分のための時間を確保することも可能になります。
初めは難しく感じるかもしれませんが、一度試してみるとその手軽さと美味しさに驚くはずです。ぜひ保温調理を活用して、お財布にも体にも優しい、シンプルで健康的な食卓を実現してください。